「宝石珊瑚の祈り」の Webサイトについて
宝石珊瑚業界の歴史や現状をご理解下さいますように。
Webサイト開設の趣旨
このホームページは、2010年に「ワシントン条約の世界大会」がカタール国の首都ドーハにおいて開催されるにあたり、アメリカ合衆国より『宝石サンゴの種の保護について提案される』ことになり、我々(宝石サンゴの採取、加工、販売、研究、育成に従事する者)が、宝石珊瑚にどのような状態で関わっているのかを世界中の皆様に知っていただく必要があるという思いからここに記載することに成りました。
(※ドーハの締約国会議では、米国・EUによる提案は否決されました)
例えば、日本の高知沖とミッドウェイ島との間には、北西太平洋海盆や海底山脈の天皇海山列があります。
ここでは、ピンク色の「宝石サンゴ」が採取され、昭和40年から約10年間で、数百トンのサンゴが採取されました。
しかし、私が知る限りでは95%以上が「枯れ木」の状態でした。
(※枯れ木は、生木と異なり、サンゴ虫が生物活動をしていません)
また、日本の水産庁が土佐沖で採取した「枯れ木」の中には、枯れてから7600年経った宝石サンゴであったとの分析結果もありました。
色々なことを含めて「宝石珊瑚の祈り」にまとめて記載することが出来ております。
皆様におかれましても、宝石珊瑚についてより深く、より正しく知っていただければ有り難いと思います。ご理解賜われば光栄に存じます。
記載: 江川順水(元土佐珊瑚協同組合理事長)
注:「宝石珊瑚」と「宝石サンゴ」の使い分けについて
「宝石サンゴ」の表記は、海底に生息する科学的生物分類として利用。
「宝石珊瑚」の表記は、宝石サンゴに歴史や文化も含めた意味も付与。
Google Earth より
今回の「ワシントン条約 ※」第19回締約国会議(CoP19)は、
2022年11月14日から11月25日に、パナマのパナマシティーで開催されました。
「ワシントン条約(CITES)第19回締約国会議」の結果について
※ 正式名称:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
(締約国会議は、条約の施行状況検証のため、2〜3年に一度開催)
「宝石珊瑚の祈り」Web制作部門により更新